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- インプラント周囲炎
インプラントは虫歯にはなりませんが、細菌の感染による歯ぐきの病気である歯周病になってしまう可能性は天然歯と同様にあり、これを「インプラント周囲炎」といいます。進行すると歯周組織に影響を及ぼし、インプラントを支える顎の骨(歯槽骨)にまで達することも。
そうなるとインプラントのグラつきが生じたり、さらに進行するとインプラントが脱落してしまう可能性もあります。
インプラント周囲炎の原因は?
根本原因は、プラーク(歯垢)溜まりによりお口の中の細菌が増えたことによる感染です。
その他にも
- 喫煙習慣
- ストレスなどの生活習慣
- 口呼吸
- 歯ぎしり
などによる口腔内環境の悪化も、リスクを高めます。
これら感染リスクを高める要因を取り除くためには、総合的な対策が必要です。
インプラント周囲炎の予防&治療法
まずは日々の歯磨きなどのセルフケアは必須ですが、定期的なメンテナンスが重要です。
基本的には3カ月に一度来院いただき、メンテナンスにお越しいただきますが、セルフケアを徹底できる方であれば、頻度は減らしていただけますので、歯科医師や歯科衛生士と相談の上期間を決めてもらえればと思います。
最新の歯科治療法【GBT】や唾液検査で徹底予防!
当院では、インプラント周囲炎だけでなく、歯周病や虫歯予防のためのメンテナンスにおいて、
- 口腔内のチェック
- 噛み合わせチェック
- レントゲン検査
- 専用機器でのクリーニング
- 歯科衛生士によるブラッシング指導
といった、一般的なメンテナンスの他、最新の治療法である「GBT」や唾液検査による口腔内の細菌チェックも行うなど、予防対策に注力しております。
GBT(ガイデッド・バイオフィルム・セラピー)とは?
歯の表面に付着するバイオフィルム(細菌の集合体)を効果的に除去することを目的とした、歯科治療における最新の治療法で、導入している歯科医院は数少なく滋賀県内にはほとんどありません。
元々は歯周病の予防・管理が目的ですが、インプラント周囲炎にも対応。
手作業でのバイオフィルムや歯石除去に比べて痛みが少なく、歯や歯ぐきに対する負担も軽減されることが特徴です。
定期的に行うことで、インプラント周囲炎や歯周病の予防となることはもちろん進行も防ぎ、長期的に健康な歯と歯ぐきを維持することができます。
唾液検査
唾液検査では、約5分で「歯の健康」「歯ぐきの健康」「口腔清潔度」が数値にて可視化されます。以下が検査項目で、それぞれ数値が示すリスクをご紹介します。
むし歯菌
数値が高いほど、むし歯リスクが高いといえます。
酸性度
飲食物を頻繁に食べたり酸性度の高い飲食物をよく食べる傾向にある方は酸性度が高まります。
酸性度が高くなると歯が溶け始めむし歯リスクが高まります。
緩衝能
唾液の働きの一つが、むし歯菌が生産した酸の中和。唾液が少ないと緩衝能の働きが低くなります。
白血球
インプラント周囲炎や歯周病が進行していると、白血球の数値が高くなります。
タンパク質
微量の歯ぐきからの出血も測定でき、出血があるとタンパク質の数値が高くなります。
出血はインプラント周囲炎や歯周病の早期発見につながります。
アンモニア
口腔内の細菌数の多さと比例してアンモニアの数値が高くなり、口臭の原因になるとされています。
それぞれの結果をもとに、歯磨きや歯間ブラシの正しい使い方の指導や食生活に関するアドバイスを行い、日々のセルフケアへの意識を高めていただいています。

